よくある症状ほど、私たちは「多分大丈夫だろう」「すぐ治まるだろう」と放置してしまいがちです。
しかし、そうして放置してしまったために、あるラインを超えてしまい、治療が大変になったり、治療費が高額になったりということもあります。
よくある症状から、どんな病気・事態が考えられるか、分かりやすく分類しました。「多分大丈夫だろう」と思ってしまいそうなときこそ、ご参考ください。そして、少しでも早い受診・適切な治療へとつなげていただければ幸いです。
歯が痛い・ズキズキする
歯が痛くなる原因にはさまざまなものがあります。歯が痛いと思っていたら、実は歯茎に原因があったり、上顎洞に原因があったり――。
痛みは、身体からの異常を知らせるサインです。放置して痛みが治まっても、状態は変わっておらず、再発し悪化することもあります。
痛みの強さにかかわらず、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
なぜ歯が痛くなるのか?痛みの種類による原因
痛みの現れ方によって、その原因をある程度絞ることができます。
歯科医院を受診したときには、常に痛むのか、噛んだときなどに痛むのか、できるだけ具体的に伝えるようにするのが良いでしょう。
何もしなくても痛い
重度の虫歯
虫歯が根管かその手前にまで達している虫歯は、刺激がなくとも強い痛みを伴います。
根尖性歯周組織炎
神経を取ったり、神経が死んだ歯の根の先に炎症が生じている状態です。睡眠が妨げられるほどの強い痛みを伴うこともあります。
智歯周囲炎
智歯(親知らず)の周辺で炎症が起こっている状態です。炎症がひどいと、親知らずの抜歯より先に炎症に対する治療が必要になります。早期に歯科医院を受診しましょう。
噛むと痛い
歯周病
歯周病が進行すると、炎症の悪化に伴い膿が溜まり、噛んだときなどに痛みが生じます。
歯周病は、初期にはほとんど症状がない病気です。ある程度進行してしまったものと考え、早期に歯科医院を受診しましょう。
咬合性外傷
虫歯と勘違いして受診されることの多い疾患です。
咬み合わせの不正などによって、歯や歯茎に長く無理な力がかかったために、噛んだときに痛みが生じます。
根尖性歯周組織炎
神経を取ったり、神経が死んだ歯の根の先に炎症が生じている状態です。初めは噛んだときなどに痛みが生じますが、その後何もしなくとも痛むようになります。ときに睡眠が妨げられるほどの強い痛みを伴います。
知覚過敏
歯ぎしりや食いしばり、加齢などによって歯のエナメル質がすり減り、象牙質が露出すると、噛んだときに痛みが生じます。
取れかけている金属の詰め物
取れかけた金属の詰め物が、噛んだときに歯と擦れると、鋭い痛みが生じます。
上顎洞炎(蓄膿症、副鼻腔炎)
副鼻腔が細菌感染し、炎症を起こしている状態です。噛んだときに歯が痛んだように感じた患者様が、歯科医院に来られることがあります。
治療法は?
重度の虫歯
虫歯部分を削り、被せ物を取り付けます。
虫歯が根管にまで達している場合には、歯髄(神経・血管)を除去して清掃・消毒する根管治療が必要になります。
根尖性歯周組織炎
歯髄(神経・血管)を除去して清掃・消毒する根管治療が必要になります。
ただ、根管治療が難しい場合には、抜歯も検討せざるを得ません。
智歯周囲炎
まずは炎症に対する治療を行い、歯茎の状態が安定すれば、できるだけ早い段階で親知らずを抜歯します。
歯周病
スケーリング・ルートプレーニングなどのプロケアを行いながら、丁寧なホームケアに取り組んでいただきます。重度にまで進行している場合には、外科的な治療が必要になることもあります。
咬合性外傷
咬み合わせ治療を行います。お口の状態や患者様のご希望により、どのようにして咬み合わせを改善するかを決定します。
知覚過敏
まずは正しい歯磨きを身につけ、歯のすり減るスピードを緩めます。歯ブラシを大きく往復させて磨くのではなく、小刻みに震わせるようにして磨くと良いでしょう。
歯ぎしりがある場合には、就寝中だけ装着するマウスピース(ナイトガード)の使用も有効です。
痛みに対しては、露出した象牙質を白い樹脂で覆う方法があります。また、痛みが強い、治まらない場合には、神経を除去する方法をとることもあります。
取れかけている金属の詰め物
詰め物を取り除いてきれいにした上で、新しい詰め物を取り付けます。接着性の良い、セラミック製の詰め物をおすすめします。
上顎洞炎(蓄膿症、副鼻腔炎)
歯の根にできた膿が原因である場合には、その治療を行います。根管治療や歯根端切除術が適応となります。
鼻炎など鼻の病気を原因である場合には、信頼の置ける耳鼻科をご紹介いたします。一般的には、副鼻腔の腫れた粘膜や膿を除去する方法がとられます。
歯がしみる
歯がしみる場合には、虫歯、歯周病、知覚過敏が疑われます。
知覚過敏も、適切な治療を行えば改善が可能ですので、「歳のせい」と諦めず、ぜひ一度ご相談ください。
なぜ歯がしみるの?
初期の虫歯
エナメル質が溶け、穴が開いた状態です。初期虫歯では、特に冷たいものがしみます。 温かいものがしみる場合には、より虫歯が進行している段階だと言えます。
歯周病
歯周病によって歯茎が下降していくと、歯茎に覆われていた敏感な部分が露出し、歯がしみるようになります。
知覚過敏
歯ぎしりや食いしばり、加齢などによって歯のエナメル質がすり減り、象牙質が露出すると、神経が歯の外側と知覚なり、しみるようになります。 甘いものや冷たいものが触れたとき、歯磨きをしたときなどにしみることが多いようです。
治療法は?
初期の虫歯
虫歯部分を削り、詰め物を詰めて治療します。
歯周病
スケーリング・ルートプレーニングなどのプロケアを行いながら、丁寧なホームケアに取り組んでいただきます。重度にまで進行している場合には、外科的な治療が必要になることもあります。
知覚過敏
まずは正しい歯磨きを身につけ、歯のすり減るスピードを緩めます。歯ブラシを大きく往復させて磨くのではなく、小刻みに震わせるようにして磨くと良いでしょう。 歯ぎしりがある場合には、就寝中だけ装着するマウスピース(ナイトガード)の使用も有効です。 痛みに対しては、露出した象牙質を白い樹脂で覆う方法があります。また、痛みが強い、治まらない場合には、神経を除去する方法をとることもあります。
口臭が気になる
口臭には、大きく分けて「生理的口臭」と「病的口臭」があります。
「生理的口臭」とは、生理現象として起こる口臭です。つまり、身体とお口も健康な方であっても発生する口臭です。起床直後、緊張したとき、空腹のとき、月経期間中などに強まる口臭がこれにあたります。
ここから分かる通り、口臭は、誰にでもあるものです。気にし過ぎると、緊張により余計に口臭が強くなります。どうしても気になるときには、市販されている口臭ケアグッズを活用するのも良いでしょう。
一方で、「病的口臭」は、病気を原因とするものです。その病気を治療することで、病的口臭は軽減できます。病気をきちんと治して健康を守るためにも、適切に対処しなければなりません。
なぜ口臭が発生するの?
生理的口臭
起床直後、緊張したとき、空腹のとき、月経期間中などに強まる口臭です。特に治療の必要はありません。 喫煙による口臭も生理的口臭に含まれますが、当然ながらこちらは禁煙すれば治まります。
病的口臭
虫歯・歯周病
虫歯や歯周病は、細菌感染によって起こるものです。細菌そのものが出すにおい、炎症に伴う膿が放つにおいなどが、口臭を強めます。 また、虫歯や歯周病に至っていなくとも、口腔内に細菌がたくさんいれば、同様に口臭が強くなります。
詰め物・被せ物の不適合
詰め物や被せ物が合っておらず、天然歯との間に隙間があるようだと、そこで細菌が繁殖し、口臭が強くなります。
入れ歯のお手入れ不足
入れ歯のお手入れが不十分だと、口腔内で慢性的に細菌が繁殖し、口臭が強くなります。
唾液の分泌量の低下・口腔の乾燥
加齢や睡眠不足などによる唾液の分泌量の低下、口呼吸などによる口腔の乾燥によって、唾液による自浄作用がうまく働かず、口臭が強くなります。
内臓疾患
胃腸の調子が悪いときには、悪玉菌が優勢になります。悪臭を放つ物質が生まれ、口臭を強めます。また、風邪をひいたときにも、一時的に口臭が強くなります。
上顎洞炎(蓄膿症、副鼻腔炎)
副鼻腔が細菌感染し、炎症を起こしている状態です。副鼻腔に溜まった膿のにおいが、強い口臭となります。
治療法は?
生理的口臭は、基本的に治療は必要ありません。 ここでは病的口臭の治療法をご紹介いたします。
虫歯・歯周病
虫歯や歯周病に対して、適切な治療を行います。 ただ、治療後にこれまで通りの生活を送っていては、虫歯や歯周病の再発とともに、病的口臭を再度引き起こすことになります。 定期検診でチェックとクリーニングを受けながら、ご自宅では歯科医院で教わったホームケアを続けていきましょう。
詰め物・被せ物の不適合
歯科医院でのクリーニングによっても口臭の軽減は可能ですが、いずれまた汚れが溜まってしまうことが予想されますので、詰め物や被せ物を取り替えるのが確実です。 その場合には、接着性が高く汚れが付着しにくいセラミック製のものを選択されることをおすすめします。汚れが溜まりにくく、口臭の予防に直結します。
入れ歯のお手入れ不足
今一度、正しい入れ歯のお手入れ方法を確認しましょう。また、そもそも入れ歯が合っていないという場合には、調整・修理・作り替えをしてもらいましょう。
唾液の分泌量の低下・口腔の乾燥
規則正しい生活を取り戻し、食事の際にはよく噛むようにして、唾液の分泌を促しましょう。 口呼吸をしている方は、口回りのトレーニングによって、鼻呼吸への移行が可能です。 ご自宅でできる唾液腺マッサージも有効です。
風邪・内臓疾患
口臭の原因が内臓疾患にあることが疑われる場合には、提携する内科をご紹介いたします。 各疾患に応じた治療が必要です。
上顎洞炎(蓄膿症、副鼻腔炎)
歯の根にできた膿が原因である場合には、その治療を行います。根管治療や歯根端切除術が適応となります。 鼻炎など鼻の病気を原因である場合には、信頼の置ける耳鼻科をご紹介いたします。一般的には、副鼻腔の腫れた粘膜や膿を除去する方法がとられます。
歯茎からの出血
歯茎からの出血というと、歯周病をイメージされる方が多いかもしれません。
第一に疑うのは歯周病ですが、その他の原因によって出血が起こることもあります。当院では、さまざまな可能性を考えながら、正確な診断、適切な治療を行います。
なぜ出血するの?
重度の虫歯
重度の虫歯によって歯茎に炎症が広がっている場合、そこから出血することがあります。
被せ物の不適合
被せ物が合っていないと、天然歯との境目に汚れが溜まり、細菌が繁殖して炎症を起こします。炎症部から出血を起こします。
歯周病
歯茎からの出血の9割が、この歯周病を原因とするものです。 歯磨きをしたときに歯ブラシに血が付着するような場合は、かなり歯周病が進行しているものと思われます。
根尖性歯周組織炎
神経を取ったり、神経が死んだ歯の根の先に炎症が生じている状態です。炎症部から出血します。 また、強い痛みを伴うこともあります。
治療法は?
重度の虫歯
根管治療を視野に入れた虫歯治療を行う必要があります。最悪の場合には、抜歯も考えられます。
被せ物の不適合
プラーク、歯石を徹底的に取り除き、しっかりと合った被せ物を取り付ける必要があります。 接着性が高く、汚れが付着しにくいセラミック製の被せ物をおすすめします。
歯周病
スケーリング・ルートプレーニングなどのプロケアを行いながら、丁寧なホームケアに取り組んでいただきます。重度にまで進行している場合には、外科的な治療が必要になることもあります。
根尖性歯周組織炎
歯髄(神経・血管)を除去して清掃・消毒する根管治療が必要になります。 ただ、根管治療が難しい場合には、抜歯も検討せざるを得ません。
口内炎が痛い
口腔の粘膜に生じる炎症を「口内炎」と言います。
白いもの、赤いもの、えぐれたようになっているものなど、その色や形はさまざまです。大きなものもあれば、小さなものもあります。
口内炎の原因も、一つではありません。種類や原因を特定して適切な治療につなげるため、自己判断するのではなく、歯科医院を受診することをおすすめします。 適切に治療を行えば、それだけ治癒も早まります。
なぜ口内炎になるの?
アフタ性口内炎
もっとも一般的なタイプの口内炎ですが、はっきりとした原因は分かっておりません。抵抗力が落ちたときに起こりやすい、傷をきっかけとして起こりやすいと言われています。 白いアフタ(丸みを帯びた粘膜疹)となって現れます。長引く場合には、全身疾患を疑う必要もあります。
カタル性口内炎
矯正装置のワイヤー、被せ物との接触による傷、火傷などから生じる口内炎です。
ウイルス性口内炎
ヘルペスなどのウイルスに感染して発症する口内炎です。
カンジダ性口内炎
免疫力が低下したとき、口腔内が乾燥しているとき、薬物の長期服用などによって、口腔の常在菌であるカンジダ菌による口内炎が発症することがあります。
金属アレルギー
金属アレルギーの症状の一つとして、口内炎が生じることがあります。 金属アレルギーは、金属を含むアクセサリー、口腔内の金属(詰め物、被せ物、入れ歯など)から溶け出した金属イオン、また食品に含まれる金属が体内に蓄積されることで起こります。
治療法は?
アフタ性口内炎
軟膏、シールタイプやスプレータイプの口内炎治療薬を使用することで、早く治ります。
カタル性口内炎
矯正装置にワックスをつけたり、被せ物の形状を変えたりすることで再発を防ぎながら、お薬を使って治します。
ウイルス性口内炎
内科、皮膚科、泌尿器科などでウイルスを特定する検査を受け、ウイルスに応じたお薬で治療します。
カンジダ性口内炎
うがい薬による洗口、抗真菌薬などの服用で治療します。
金属アレルギー
アクセサリーはもちろんですが、口内の金属を除去する必要があります。金属を一切含まないセラミック、または歯科用プラスチックなどの修復物を選択します。
歯が欠けた・折れた・抜けた
事故などで歯が欠けたり、折れたり、抜けたりしたときには、再接着や再植が可能な場合もあります。
まずは、落ち着いて歯を探し、適切な応急処置・対応に努めましょう。 また、放置した虫歯や歯周病を原因として歯が抜けるということは、私たちにとってもっとも辛いことです。もう少し早く受診していただければ、ということも少なくありません。
少しでも長く状態を維持できるよう、最大限の努力をいたしますので、進行した虫歯・歯周病も、決して諦めないでください。
なぜ、歯が欠けたり、折れたり、抜けたりするの?
虫歯が原因の場合
虫歯を放置した末には、脱落、つまり抜け落ちてしまいます。 「どうせもう治らないから」と治療を諦めてしまい、抜けるまで放置してしまう方がおられますが、これはとても危険なことです。重度の虫歯では、根管や歯の根の先でも炎症が起こり、歯茎の腫れを引き起こします。さらに、繁殖した細菌が血液に乗って全身を巡ることになりますので、全身症状のリスクも上昇します。汚れたお口のままでいることで、他の歯が虫歯になることも増えるでしょう。 ただ抜けるのを待つのと、歯科医による抜歯を経て治療(入れ歯・ブリッジ・インプラントなど)を受けるのとでは、お口・身体への影響に大きな差が出ます。 また、虫歯が進行し、特に歯髄にまで達してしまった場合には、栄養が行き届かなくなり、歯が脆くなります。欠けやすい、折れやすい歯になってしまいます。
歯周病が原因の場合
歯周病も、虫歯と同様、放置していると最終的には歯の脱落に至ります。歯茎が痩せ、顎の骨も大きく吸収されている状態です。 炎症を起こしているところから歯周病菌が血液に乗り、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めます。 繰り返しになりますが、重度の歯周病も、決して諦めないでください。
外傷が原因の場合
転倒、衝突などにより、歯が欠けたり折れたりすることがあります。場合によっては、抜けてしまうこともあります。
治療法は?
虫歯
入れ歯、ブリッジ、インプラントなどが適応となります。
歯周病
入れ歯、ブリッジが適応となります。歯が抜け落ちる(または抜歯せざるを得ない)ほどであれば、顎の骨が大きく吸収されていることが予想されますので、インプラント治療は難しくなります。
外傷
その場での応急処置
欠けた、折れた、抜けた、いずれの場合も、まずは歯を探してください。
・欠けた、折れた場合:欠片を、生理食塩水か牛乳に浸けて保管します。生理食塩水は、水200ccに塩小さじ 1/3を混ぜて作ります。どちらも難しい場合は、水道水に浸けても構いません。乾燥させないことが重要です。
・抜けた場合:歯の根を持たずに、上部(普段見えている部分)を持って、流水に当てて洗います。その上で、抜けた穴に戻せるようでしたら、そっと戻してください。それが難しければ、生理食塩水、牛乳、水道水のいずれかに浸けて保管してください。保管した歯を持って、早急に歯科医院を受診します。その際、予め電話を入れ、歯が欠けた、折れた、抜けたことと、到着予想時刻を伝えてください。
歯科医院での治療
欠けた、折れた場合:状態によっては、再接着が可能です。再接着が難しいようでしたら、レジンやセラミックでの修復が必要になります。 抜けた場合:状態によっては、再植(再び根付かせること)が可能です。再植が難しいようでしたら、入れ歯、ブリッジ、インプラントが適応となります。
歯がない
歯がないままにしておくことのデメリットは、見た目の悪さだけではありません。
食事や発音に支障をきたしたり、歯並びを悪化させるおそれがあります。 当院では、見た目が良く精密な自費の入れ歯もご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
虫歯や歯周病を放置して歯がない
虫歯も、歯周病も、治療せずに放置していると、最終的には歯が脱落します。また、歯の根っこだけしか残っていない歯、ぐらぐらして今にも抜けてしまいそうな歯など、残しておくメリットよりもデメリットの方が大きくなった場合には、抜歯せざるを得ないこともあります。
外傷や事故などで歯がない
スポーツや交通事故の際の転倒や衝突などで、歯が抜けてしまうことがあります。
治療法は?
虫歯・歯周病
重度の虫歯で歯を失った場合には、入れ歯・ブリッジ・インプラントが適応となります。歯周病の悪化で歯を失ってしまうということは、顎の骨の吸収がかなり進んでいるということですので、インプラント治療が難しくなり、基本的に入れ歯・ブリッジが適応となります。
外傷や事故
その場での応急処置
①まずは抜けた歯を探してください。
②歯の根を持たずに、上部(普段見えている部分)を持って、流水に当てて洗います。その上で、抜けた穴に戻せるようでしたら、そっと戻してください。それが難しければ、生理食塩水か牛乳に浸けて保管してください。生理食塩水は、水200ccに塩小さじ 1/3を混ぜて作ります。 生理食塩水も牛乳も用意できない場合には、水道水に浸けて保管する方法でも構いません。乾燥させないことが重要です。
③保管した歯を持って、早急に歯科医院を受診します。その際、予め電話を入れ、歯が抜けたことと、到着予想時刻を伝えてください。
歯科医院での治療
状態によっては、再植(再び根付かせること)が可能です。再植が難しいようでしたら、入れ歯、ブリッジ、インプラントが適応となります。
奥歯の銀歯が気になる
奥歯に金属を使用した場合でも、口を開けたときには意外と目立ってしまいます。
そのことが気になって、思い切り笑えなかったり、喋るときに口元を手で隠す方は、実は少なくありません。 保険適用で白い被せ物が使用できることもありますので、お悩みの方は、神戸市西区伊川谷の神戸 やましたデンタルクリニックにご相談ください。
見た目が気になる
金属の詰め物・被せ物を奥歯に使用したとき、多くの患者様が気になさるのが、やはりその見た目です。 口の奥で黒っぽく見えたり、光が反射して見えたりすることが、特に気になってしまうようです。
金属アレルギーが気になる
金属アレルギーが引き起こす口腔・身体への悪影響が、少しずつ認知されるようになりました。 金属アレルギーは、金属を含むアクセサリーを身に着けていたり、金属を含む食品を口にしたり、金属の詰め物・被せ物を歯科治療で使用することで、徐々に体内に蓄積していきます。 そして、あるとき突然発症します。一度金属アレルギーになってしまうと、完治することはありません。ただ、金属との接触を避けたり、口腔内の歯科金属を除去することで、症状を軽減することは可能です。
治療法は?
金属の詰め物や被せ物を、セラミックに交換する方法があります。セラミックは、天然歯に近い質感と、汚れやプラークが付着しにくい表面構造を持っています。天然歯との接着性もよく、無用な隙間を作りません。また、金属アレルギーの心配もありません。すでに金属アレルギーの症状が現れている方も、その軽減が期待できます。 自費診療となりますので、比較的高額にはなりますが、お口元の美しさ、身体の健康を考えると、もっともおすすめできる材料と言えます。 一部保険適用で取り付けられる白い被せ物もご用意しておりますので、まずは一度、ご相談ください。
歯茎が黒い・歯茎と歯の境目が黒い
健康な歯茎は、きれいなピンク色をしています。 ただ、さまざまな原因によって、歯茎が黒ずんだり、歯と歯茎の境目が黒っぽく見えることがあります。
治療により黒ずみの進行を止めたり、色を明るくすることが可能です。同時に黒ずみの原因も除去しておくことで、健康的な歯茎を長く維持することができます。
なぜ歯茎が黒くなったり、歯茎と歯の境目が黒くなるの?
被せ物
金属で作られた被せ物、あるいは一部金属を使用した被せ物があると、年月とともに少しずつ金属成分が溶け出し、歯茎が黒ずんでしまうことがあります。 また、加齢などで歯茎が後退したときにも、被せ物の内側に使用している金属が露出し、歯茎との境目が黒く見えることがあります。
歯周病
歯周病が進行すると、歯茎が赤く腫れます。さらに進行すると、紫がかって見えることがあります。 また、歯周病の方は、歯と歯茎の境目に汚れが溜まっていることが多く、このうちのプラークが歯石になると、黒ずんで見えることがあります。
喫煙
喫煙によってメラニンの産生と沈着が進み、歯茎が黒っぽくなります。
治療法は?
被せ物の交換
歯と歯茎の境目の黒ずみは、クリーニングの上、被せ物をセラミッククラウンなどに交換することで改善が可能です。 ※金属の溶け出しによって歯茎が黒ずんでいる場合、被せ物の交換では歯茎の色は改善しません。ピーリングが必要になります。ただ、さらなる黒ずみや、金属アレルギーの予防のためにも、ピーリングを行う前に、金属を一切含まない被せ物に交換されることをおすすめします。
ピーリング
被せ物に使用された金属の溶け出し、歯周病、喫煙などを原因として黒ずんでしまった歯茎は、ピーリングという方法によって、色を明るく、健康的なきれいなピンク色に近づけることが可能です。 喫煙されている方は、できる限り、禁煙をなさってからピーリングを受けるようにしましょう。効果が長続きします。 ※効果の現れ方には個人差があります。ご希望の色に達するまで、2回以上のピーリングが必要になることもあります。ご了承ください。
薬剤によるピーリング
専用の薬剤(フェノール液)を歯茎に塗布することで、沈着したメラニン色素を除去します。 所要時間は、約30分です。2~3日の間に歯茎の膜が浮き、1週間後には剥がれおちます。その下から、きれいな色になった歯茎が現れます。 施術中に多少のヒリヒリ感がありますが、身体には無害です。
レーザーによるピーリング
レーザーの照射によって、沈着したメラニン色素を除去します。 所要時間は、約30~45分です。薬剤によるピーリングと同様に、照射後2~3日の間に歯茎の膜が浮き、1週間後には剥がれ落ち、きれいな色になった歯茎が現れます。 副作用は特にありません。